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陶芸

川松 正史

今は亡きお父さまが定年退職後、打ち込んでこられた陶芸を引き継ぐ形で川松さんは陶芸を始めた。 工房も窯もお父さまが使用されていたもの。陶芸を始められたきっかけを尋ねると、「お父さんが築いたものを引き継ぎたいと思って。」傍にいらっしゃるお母さまも微笑む。そんな心優しい川松さんが作り出す作品はどのような表情をしているのだろうか。

川松 正史

笠間の窯業指導所に1年間通った後に、ご実家にてお父さまが築かれた工房や窯を引き継ぐ形で作家活動を始められた川松さん。「窯業指導所の同期の中でも一番覚えが悪かったんですよね。」とご本人少々控えめな様子だが、ろくろの前に座ると表情が引き締まる。

松陶庵

作業場 その1

作業風景 その1

作業風景 その2

川松さんは同じ北茨城の作家である浅野さんと共に、北茨城の陶器の隠れた歴史に着目し表面が鮫肌の作品の制作を重ねてきた。「先人がやってきたことを引き継いでいくことは大事ですからね。」それはきっとご自身がお父さまの陶芸を引き継がれた感覚と同じなのであろう。人や物の交流が今ほど便利でなかった時代に、地域の資源を使って生まれた文化にはその地域の記憶も残っている。国道沿いを中心に、どこもかしこも同じような景色が広がっていく今とこれからの時代に、そういった地域のアイデンティティを繋いでいく意味合いは大きい。

作業場 その2

作品 その1

作品 その2
お父さまの残された作品

「自然の中で暮らしているので、やはり自然の風景や現象というのが作品に反映されるんですかね。」 自然味や野性味のあるものが好きだという川松さん。色粘土がマーブル模様に混じり合う作品も、ろくろを挽いて自然と浮かび上がってくる模様が面白いとのこと。自分の作為を思いっきり詰め込むのではなく、自然味という優しさが川松さんにはフィットするのだろう。

作品 その3作品 その4

陶芸 川松 正史

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