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城里町在住 五浦天心焼研究会 長山六さん インタビュー
五浦天心焼研究会インタビュー
高萩市出身の長山六さんは、高校を卒業してから、15年間岐阜県で掛け軸を描く仕事をしていた。その後、信楽焼で有名な滋賀県信楽町で焼き物を始める。特定の師匠に手ほどきを受けたわけではなく、信楽焼きの作り手やそれを取り巻く業者さんに色々と聞いて教わったのだそう。誰とでも仲良くなれるような、親しみのある人柄が長山さんの魅力。そんな長山さんが作る陶器はどこか親しみがある。素直さがあって、触ってて気疲れしない優しさがある。
「関東を中心に色々なクラフトフェアに出展してきたね。焼き物屋だけでなくて、ガラス作家とか木工作家の人とかと親しくなって色々な情報交換が出来たりね。」とにかく好奇心旺盛でオープンマインドな長山さん。今年で60歳になるという大先輩だが、その人柄の良さにすぐ友達になれるような親しみを覚えた。
実は長山さん、以前から五浦天心焼研究会のメンバーとは交流があったが正式にメンバーになったのは昨年のことだそう。自由な作風の長山さんと五浦天心焼が掲げるコンセプトに少しズレを感じてはいたが、誘ってもらって色々な情報とチャンスがあるのであれば、と入会を決めた。昨年度実施された小学生からデザインを募集して、五浦天心焼研究会メンバーがそれを実際に陶器にする企画では、大変だったが非常に面白かったという。「デザイン案はめちゃくちゃなのもあるんだけど、大人よりも子供の方が面白いこと考えるよね。」
長山さんの作品達。釜の横に無造作に置かれているのが絵になる。
オブジェ型の作品
自由な作風の長山さんの作品には独特の世界観がまるで親しい友人と話したかのような温かい感触でインタビューを終えて、帰り際に畑で長山さんがご自分で作られたという立派な白菜を頂いた。教えてもらった通りに、白菜の間に豚肉を挟んで鍋にしてみた。お話しを伺った縁側での時間が思い出された。